ダラス/NY同行記
■6月3日
 ●ダラス/フォートワス空港は暑かった。中西部特有の湿った空気が一行を迎えた。チャーターバスに乗って空港から30分、
ダウンタウンのホテルに向かう。13時間のフライトにもめげず、途中一番最初にVANちゃんがJFKのメモリアルを見つける。
RYO君はドライバーと談笑「ROCKをかけてくれ」という彼のリクエストにラジオを回すといきなりストーンズの「Start Me
Up」が流れて大爆笑。このツアーを予感させる1曲目だ。ホテルの後ライブ会場を下見。今回の「A-KON」なるイベントは全米
の3大アニメ・キャラクターイベントで直々の招待を受けてライブの実現に至る。会場は併設されたホテルのバンケットホール
で有に2000人は入りそうな勢い。一同少し不安になる。とりあえず「食って、寝る」を基本に初日はメキシコ料理。コロナで
寝る。
 
■6月4日
 ●ライブ当日。リハーサルは昼の12時、本番は夜の12時。日本では考えられられないようなスケジュール。時差ボケがひど
くて個人的に6時に起きて町をうろつく。7時にスタバーのカップを抱えて歩くRYO君を発見。眠れないらしい。昼のリハは無
難に終わり、ホテルに帰還。イベント会場には徐々に人が詰めかける。「この人達が夜中までいるんだろうか?」皆そう思う。
夜7時スタッフに運営チームから連絡が入る。「2時間位押しそうだ」スタッフが主催者を説得にあたり結局前座バンドを後回
しにしてもらう。
 
 ●11時45分ステージの最終チェックに入る。12時DOORオープン。信じられないけど1500人が流れ込んできた。12時05分
ライブスタート。VANちゃんを残し4人が位置につきRYO君の「Welcome To Our Show」でGのコードを鳴らす。ものすごい歓
声。「ZEPP?」って感じ。悲鳴に近い叫び声の中「SUMMER DAYS」で全員の予想を見事に裏切ってライブがスタート。スタン
ディングの1500人が揺れる揺れる。碌なステージ環境じゃない中飛ばす飛ばす。言葉がわからなくてもエネルギーとリズムに
客は付いて来る。全員半信半疑のまま中盤に進む。「次は犬夜叉のテーマ曲です」更に歓声が上がる。確かにケーブルTVの
カートゥンNETでは放送されているけど「そんなに?」って感じ。ギターのストロークを経てVANちゃんがうたいだすと会場は
「深い森」の大合唱になる。でも正直駄目なお経のよう。それでもVANちゃんはグッとこみ上げるものをこらえていた。そりゃ
そうでしょ、東京から遠く離れて日本人は俺達しかいないんだもの。数曲続いたバラードコーナーが終わって、「HAVE A
FUN?」を彼女は繰り返す。RYO君はつたない英語に詰まると「MAKE SOME NOISE!」連発。後半は畳み掛けるようにアッ
パーサイド。ダイビング寸前のヤツや勝手に後ろで踊ってるヤツなど様々。最後の「One or Eight」が終わりステージを降りた
瞬間アンコールが起きる。全く予期しない反応にバックステージで「あいのうた」を急遽追加再び登場。RYO君が「皆に覚えて
返って欲しい言葉が有る」と言って「最高」を連発。会場と30回近く掛け合いをやる。「あいのうた」のイントロが始まると
白人のステージクルーが「アイリシュロックもやるのか?」と聴いてきた。
 
 ●ホテルに向かうバンの中「もしかしたら武道館より興奮したかも」と誰かが言った。そりゃそうだろ。
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